函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」が定期的に発送しているニュースレターを掲載いたします。

9月18日例会の参加者は13名、初参加の方も2名で、毎回のように新しい方がおいでになります。

お子さんが学校に行けなくなった当初は、どななたも最初は思い悩み、学校に行かせようとするのですが、お子さんの辛い状態に直面し、早い段階で「無理に登校させない」と気持を切り替える親御さんか多くなってきたように感じます。

前回の臨時会報に同封した講演抄録を引用すれば「第一関門」を超える時期が早くなっているようで、これはとても大事なことだと思います。

10月16日の「つどい」にはナント!110名もの参加で、資料が足りなくなる盛況でした!(^^)!

例会日程:会場は函館市総合福祉センター「あいよる21」開催です(13:30~16:00)
11月20日 1階集会室  12月18日 4階会議室
2017年 1月15日1階集会室
2月19日 3階第1会議室  3月19日 4階会議室

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【不登校・ひきこもりと「発達障がい」を考えるつどい:報告】 (執筆:安藤運営委員)

今回の「つどい」には、各方面から多数の参加がありました。

会場あふれんばかりの人達の心に、高橋実花先生のメッセージは暖かく深く届いたことでしょう。

「困難を抱える子ども・若者に寄り添うために~家族・教師・支援者などにお願いしたいこと」という演題の先生のお話の中から、3点印象に残った内容をあげてみたいと思います。

1.子どもの「現在」を否<定しない

 「子どもの話を否定せず、しっかりと聴く」「不登校・ひきこもり等の状態を、困った状態と思わない」ということでした。子どもの現状を「困った」と思い、何とかしなければと思っていると、それは子どもに伝わります。

 親にとって自分が「困った存在」であるということが、子どもの生きる自信を失わせ、その状態を「何とかしなければ」という思いは、高いハードルとなって子どもに迫ります。

さらに動きの取れない状態に子どもを追い込んでしまうことになります。

今の子どもの困難な状態を認め、受け入れ、安心して居られる場所をつくってあげることが大切なこととお話されました。

2.お母さんと家族の笑顔

忘れてはいけないのが「笑顔」で接するということ。

お母さんや家族が心の底から「安心していていいんだよ」と伝えてあげられる「笑顔」の大切さを話されました。つくった「笑顔」は子どもに見破られます。

本心から表れる「笑顔」は、子どもの心を癒し、生きている自分の大切さを感じていく大きな支えとなることでしょう。

3.子どもの状態を否定せず付き合ってくれる「他人」の存在

家族に見守られている子どもたちが次に必要とするのは、この「他人」との出会いです。

現状では、この出会いの機会を得ることがなかなか難しいことではあります。

4周年を迎えた「すまいる」等の存在価値は、こうした点から考えても非常に重要だと思いました。

「他人」とかかわる居場所として、自分にあった学びの場として、進路を探る手立てとして、「すまいる」が子どもたちに果たす役割はとても大きいと感じました。

最後に、先生のお話からぜひともお伝えしたい言葉があります。東田さんという発達障がいの方の言葉です。

「側にいてくれる人は、どうか僕たちのことで悩まないでください。

自分の存在そのものを否定されてしまうようで、生きる気力がなくなってしまうからです。

僕たちが一番辛いのは、自分のせいで悲しんでいる人がいることです。

自分が辛いのは我慢できます。

しかし、自分がいることで周りを不幸にしていることには、僕たちは耐えられないのです。」

この言葉は、困難を抱えた多くの人たちの心の内を代弁しているように思えました。

先生のお話はやさしく、そして力強く私の中にしみわたってきました。

「発達障がい」「不登校・ひきこもり」の子どもたち中心のお話でしたが、聞き終わってみると、これはすべての「困難を抱える人たちに寄り添う」ためのお話だったと思いました。

そばにいる者として、「なんとかしなければ」と思うより先に、現状を受け入れ「笑顔」でいられる自分になってみること。

世間並みのレールに戻そうと頑張るよりも、「世間並みって何?」と自分の価値観に問いかけてみること。

こんなふうに自らを省みることが、そばにいる者として共に困難に立ち向かう一歩かと思いました。

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【教育行政の変化を注視】

文科省が平成28年9月14日付で、「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知) 28文科初第770号」という重要な通知を出しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm

その中で下記のような指摘があります。

「学校復帰」の大枠は変わりませんので過大な期待は禁物ですが、きちんと学校現場に浸透すれば、具体的な対応に変化が生まれる可能性もあると思います。

お子さんの不登校を「問題行動」のように話す先生に出くわしたなら、是非この通知のことを伝えてください。

また、スクールソーシャルワーカーの活用についても度々言及していますので、教育関係者はもちろんですが、福祉分野の皆さんにも留意いただきたいと思います。

『不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。

不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つことが,児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要 であり,周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が 社会性や人間性の伸長につながり,結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待される。』

『児童生徒によっては、不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つ事がある…』

『それぞれの可能性を伸ばせるよう、本人の意思を尊重した上で、場合によっては、教育支援センターや不登校特例校、ICTを活用した学習支援、フリースクール、夜間中学等を活用し社会的自立への支援を行うこと』

【八雲町が家族の集いを開催】

行政にも前向きな動きがあり、11月11日(金)13:30~16:30、八雲町が公民館第1・第2集会室で不登校・ひきこもりに関わる家族、支援者の懇談会&相談会を開催します。

子ども・若者育成支援推進法(平成21年)が施行され、地方公共団体も不登校やひきこもりの子どもや若者のサポートに努めることになり、八雲町では子育て支援センターが様々な事業を取り組んでいます。とても心強い動きで、当日は野村もアドバイザーとしてお手伝いにうかがいます。(問合せ・申込み:電話01376-62-2537)

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※登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会

◇例会参加費:資料代200円(年会費納入の方、17歳以下のお子さんは無料です)

◇年会費は千円で、隔月でこのような会報をお送りします。当会は公的助成等を受けず、会費・寄付のみで運営しておりますので、当事者だけでなくこのようなテーマに関心をお持ちの方々にも広く会員登録いただき、ご支援・ご協力いただければ幸いです。

◇代表:野村俊幸  〒042-0932函館市湯川町1丁目25番4号 携帯:090-6261-6984
          FAX:0138-57-3041 Eメール:tnomura@sea.ncv.ne.jp