函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」が定期的に発送しているニュースレターを掲載いたします。

7月20日の例会は初参加や久しぶりの方など14名と盛況で、「発達障害領域の課題を考える」グループと「学校との関わりについて考える」グループの二つに分かれ、密度の濃い語り合いが続きました。

アスペルガーの診断を受けているご本人と親御さんが一緒に参加してくれたこともあり、とても具体的で実践的な内容になりました。

8月17日はお盆時期とあってか、4名という少人数でしたが、夏休み明けの子どもとの関わり方や学校との対応など、その分じっくり話し合うことができました。

例会日程:会場は函館市総合福祉センター「あいよる21」開催です(13:30~16:00)

10月19日・12月21日・2015年1月18日 2月15日 (全て4階会議室です)

9月21日は拡大例会の形でイイトコサガシワークショップを開催!(^^)!

 13時~16時、あいよる4階会議室、詳しくは同封チラシによりますが、全国的に注目を
 集めている冠地情さんと交流できる貴重な機会ですので、是非ご参加ください!
 9月20日も侑愛会主催の冠地さん講演会がありますので、是非ご参加くだい(同封チラシ参照)。
  

11月6日(木)にイイトコサガシワークショップ第2弾を開催します!

イイトコサガシメンバーの横山小夜子さん(1960年生まれ、アスペルガー障害当事者、浦安市在住)がファシリテーターを務め、日中の開催を予定しています(詳しくは次号にチラシを同封します)。


今回は、運営委員の方から、とても有意義なレポートをいただきましたのでご紹介します。

わが子が「発達障害である」ということ

◆「障害の特性」は、まずわが子から学びとる

 わが子が「発達障害」であると診断される、またはその可能性が高いとわかった時、親はまずそれがどういうことか情報を得ようとします。「発達障害」そのものに関する情報は書籍・インターネット・マスコミ等から容易に得ることができます。ただ、そのようにして得た情報がすべてわが子に当てはまることはありません。

 いわゆる「障害の特性」として挙げられていることがすべての障がい者に共通して当てはまるわけではないからです。障がい者ひとりひとりが、その人独特の特性の組み合わせを持っているということです。また、共通する特性を持ち合わせている人達であっても、その表れ方の程度には個人差があります。

 ですから、わが子の「発達障害」の情報を得ようと思うならば、わが子から得るしかありません。子どもと向き合うことによって、直接わが子から学びとる以外に方法はないように思います。単に親子間に限って言えば「わが子を理解する方法」は、子どもに障害がある・なしに関わらず共通していると思います。

◆「親子のトラブル」が相互理解の良いチャンス

 どのようにして子どもから学びとるか。これは親子間にトラブルが起きたときこそチャンスだと言えます。トラブルの最中に親は、「どうしてこの子はわかってくれないんだろう」という思いで頭の中がいっぱいになるかもしれません。

それは同時に、子どもの思いを受け入れ、相手の考えも尊重するという余裕を失っている時でもあることを忘れないでください。

 こうした状態で「お互いの歩み寄り」はできません。少し時間をおいてお互いに落ち着いたとき、親子でトラブルの経過を振り返り、こまかく検証してみることをおすすめします。

 たとえば、親のほうから「はじめは・・・と言ったけど、この時は・・・という気持ちで言ったんだよ。」というように、その時には言えなかった「胸のうち」など付け加えながら、振り返ってみます。子どもの反応をゆっくりと待つと、子どものほうも「・・・と言われて・・・なんだなあと思って、むかっとしたんだよね。」などと返事が返ってきたりします。

最初からうまくいかないかもしれませんが、親が正直に自分の思いを伝え、子どもの考えを受け止めようとする態度を崩さず、トラブルのたびにこうした会話を気長に繰り返していくことが大切かと思います。

◆想像もできない「生きづらさ」を知ることから

 子どもに障害がない場合は、親は「自分もこの年頃はこんなふうだったなぁ。」なんて思えることもあり、このまま見守っていこうと思えるようにもなっていくような気がします。

ですが、子どもに障害がある場合は「新たな発見」・「衝撃」と表現したほうがいいようなことを、わが子の障害特性として知ることになるということ が起こります。思いもよらないことが、お互いの「理解を妨げる壁」になっていてびっくりすることもしばしばあります。

 障害なく生きてきた親には想像もできない「生きずらさ」を抱えて日常生活を送っていることがわかり、愕然とすることもたびたびあります。

親にしてみればびっくりしたり愕然としたりする、こうしたことがわが子の障害特性の表れの結果なのですが、このような特性を持ちながら生きていかなければならない子どもには「支援」が必要です。常にそばで暮らす親の「支援」は重要ですが、適切な「支援」のあり方は親も学ばなければなりません。

 親だけでは支援しきれないこともたくさんありますので、支援機関とつながりを持ったり講演会・学習会などを通してうまく支援できるよう、情報を得る・親自身を支援してもらう・障害に関することを学ぶなども必要になってきます。

「わが子の専門家」は親しかなりえませんが、子どもが社会と関わっていく上では、広い意味での専門性を持つ支援者・支援機関の存在が重要になります。それぞれが連携して子どもを「支援」していくことが大切でしょう。

◆教育現場に望むこと~正しい知識と柔軟で開かれた対応を

 こうした様々な「障害特性」を持つ子どもたちは、日常の大半を教育現場で過ごします。「ひとりひとりを大切に」ということを常に掲げている教育現場にあっては、障害を持つ子どもたちには文字通り「ひとりひとりを大切に」、その子が 抱える「特性」に目を向けてほしいと思っています。

できれば教師全体にしっかりとした「発達障害」に関する知識をもってほしいのですが、現状ではそれは不可能であることもわかります。それでも、せめて各教育現場に1人は「発達障害」に詳しい方がいて、全体のアドバイザー的な存在になってくれないかと願っています。

 講演会・学習会がたびたび開催されますが、教育現場からの参加者はごく少数です。せめて管理職といわれる方々にはぜひ参加していただき、自分たちの教育現場にも存在するであろう「発達障害」のある子どもたちへのかかわり方について、常に情報を得、学習してほしいものです。

また、「支援」のあり方について迷ったり困ったりすることがあったら、親・支援者・支援機関と随時連絡を取り合ったり、支援者・支援機関を招いて校内研修をするなどの柔軟で開かれた対応を教育現場には望みたいと思います。


登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会では、運営委員を募集しています。

例会の後に適宜開催してますので大きな負担にはなりません。例会で話し足りなかったことなどを語り合う場にもなり、いろんな方々とのつながりも増えます。お引き受けいただける方は野村までご一報いただければ幸いです。

※例会参加費:資料代200円(年会費千円納入の方、17歳以下のお子さんや学生は無料です)

※代表:野村俊幸  〒042-0932函館市湯川町1丁目25番4号 携帯:090-6261-6984
         FAX:0138-57-3041 Eメール:tnomura@sea.ncv.ne.jp

※運営委員:安藤とし子 後藤健一 小林敏雄 鈴木三千恵 高石勇光 武井砂人 
田中 透 寺島真寿美 三浦晋一郎 吉田保美  匿名の方1名